高知城歴史博物館が姿現す 3月完成、来春オープン

 高知城のお堀端に建設中の高知県高知城歴史博物館(高知市追手筋2丁目)の外観が姿を現し、行き交う人々の目を引いている。灰色を基調とし、どっしりと重々しい雰囲気。工事は3月末に終了し、2017年3月にオープンの予定だ。

 高知県高知城歴史博物館は、鉄筋コンクリート3階建て(延べ床面積5689平方メートル)。老朽化していた土佐山内家宝物資料館(高知市鷹匠町2丁目)の資料保存・継承▽高知の歴史や文化、研究成果などの全国発信▽地域振興、観光振興への寄与―などを目的に掲げ、土佐山内家宝物資料館より5倍広い展示室(1230平方メートル)、空調設備を完備した収蔵庫(約千平方メートル)のほか、ホール、観光情報のコーナーなどを備える。

 用地取得費は約12億円で、2016年度に予定する内部の整備も含めた建設工事費等は約46億円。2014年7月に起工し、工事を請け負う清水・轟・入交特定建設工事共同企業体高知市)の担当者によると「外装は9割、内装は7割」ほどできた段階という。

 毎日そばを通る女性(70)は「ちょっと古風なイメージも取り入れた近代的な建物。お城から近いので、県外客も寄りやすいですね」と期待を寄せていた。

 完成後、4月以降に展示ケースの設置、山内家資料約6万7千点の移転などを順次進める予定。

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