竹中工務店が所得隠し 資材水増しで1億5千万円

 大手ゼネコン「竹中工務店」(大阪市中央区)が大阪国税局の税務調査を受け、平成25年12月期までの4年間で約6億円の申告漏れを指摘され、うち約1億5千万円は悪質な仮装・隠(いん)蔽(ぺい)を伴う所得隠しと認定されていたことが20日、関係者への取材で分かった。追徴税額は重加算税や消費税の計上漏れを含め約5億円に上るとみられる。
 関係者によると、竹中工務店は受注した利益率の高い建設工事で資材を水増し発注し、仕入れた余分な資材を、利益率が低い別の工事に回すことで利益を調整していた。
 工事ごとに申告時期が異なるため、国税局はこうした利益調整で約1億5千万円分が圧縮されたと認定したもようだ。
 竹中工務店は「税務調査の内容についてはコメントを差し控える」としている。

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