ビル外壁の強度3割増 ノザワが25年ぶり新工法

 外壁材メーカーのノザワ(神戸市中央区)は、ビル外壁の強度を高める新工法を25年ぶりに開発した。重量の重い大型アルミパネルなどを外壁に取り付けることが可能になり、建物がよりダイナミックな印象になるという。9月に発売し、東京五輪が開かれる2020年には6億円以上の売り上げを目指す。

 新工法では、主力製品の押出成形セメント板「アスロック」の表面に溝を入れるなど形状を工夫して強度を30%高めた。ビル壁面を金属パネルで覆うには、ボルトを通す穴をセメント板に開ける必要がある。従来は、穴を開けた後に補強工事が必要だったが、新工法は必要なく、1平方メートル当たり10%程度のコスト削減が見込める。

 東京五輪を前に首都圏では商業ビルや公共施設の建設ラッシュが予想される。同社は「ビルの印象を左右する外観について、設計の幅が広がる点を売り込みたい」としている。

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