高崎の新体育館 工費18億増132億に

 高崎市は、JR高崎駅南側に建設している新体育館の建設工事契約を、人件費高騰などを理由に約18億1500万円増の約132億7600万円に変更することを決めた。議案を9月4日開会の市議会に提出する。


 新体育館は昨年7月、日本製粉工場跡地で着工した。しかし、JR高崎線上信電鉄の線路に隣接し、工事車両の搬入路も1か所しかないため、振動軽減の地盤改良とタワークレーンの設置が必要となった。

 市は、請負業者の戸田建設(東京)との契約額を2回変更し、計約5億5300万円を増額。さらに今回の変更で、当初の契約額に比べて計約23億6800万円(22%)増となる。本体工事の完工も当初予定より9か月遅れている。

 今回の変更は、建設費が急激に値上がりした場合、契約額を変更できる国土交通省の「インフレスライド条項」を適用。対象となる今年2月以降の建設費を、同省の公共工事設計労務単価などを基に算出した。

 新体育館は地上3階、地下1階(延べ床面積約2万6100平方メートル)。県内最大級の規模で最大約6000人を収容できる。2017年春のオープン予定で、市は20年東京五輪パラリンピックの合宿候補地として売り込んでいる。

高崎の新体育館 工費18億増132億に : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)