IHI、トルコ・イズミット湾横断橋事故対策本部を設置

 IHIは出川定男副社長を本部長とする「イズミット湾横断橋重大事故対策本部」を設置した。グループ企業のIHIインフラシステム(IIS)がトルコで施工を手がけている「トルコ・イズミット湾横断橋建設工事」で、主ケーブル架設用の足場の南側主塔上ロッド基部が破断し、海中に落下したことに伴う対応。イズミット湾横断橋は世界有数の吊(つ)り橋で、イスタンブールイズミルを結ぶ高速道路プロジェクトの一部として建設される。
 事故が発生したのは現地時間3月21日。当日は荒天のため建設作業を中止しており、人的被害はない。今後、原因究明、工事完成、信頼回復に向けた取り組みを進める。「当該建設工事の今後の業績への影響などについては現在精査中であり、内容の把握を行った時点で速やかに公表する」(IHI)という。
 同工事の契約納期は2016年2月だが、遅れる可能性がある。

 

IHI、トルコ・イズミット湾横断橋事故対策本部を設置:日刊工業新聞