三菱重工など、ウズベキスタンで肥料プラント建設工事を1100億円で受注

 三菱重工業三菱商事は、ウズベキスタンで大型肥料プラントの建設工事を受注した。受注額は9億ドル(約1100億円)。同国中央部の都市ナヴォイに建設し、2020年に完工予定。同国で豊富に産出される天然ガスを原料とし、アンモニア尿素を製造する。今回の受注をテコに、両社は今後も合成ガス・石油化学分野での受注拡大につなげる。
 現地の化学産業公社のウズキミヨサノアット(UKS)傘下の化学品メーカー向けに建設し、生産能力はアンモニアが日産2000トン、尿素が同1750トン。三菱重工がEPC(設計・調達・建設)と試運転を手がけ、三菱商事はプラント機器の輸送を担う。
 三菱重工はこれまでに世界で多くの肥料プラントを建設。今回、同社の建設実績に加えて、三菱商事ウズベキスタン独立以降20年以上にわたって環境・インフラ分野で築いてきた事業経験や協力関係が評価され、受注できたと見られる。

三菱重工など、ウズベキスタンで肥料プラント建設工事を1100億円で受注:日刊工業新聞