東建コーポレーション、鉄骨地中梁で基礎工事を行う新工法開発－鉄筋不要、工期半減

　【名古屋】東建コーポレーションは、鉄筋コンクリート基礎工法を用いずに集合住宅の基礎工事ができる新工法（写真）を開発した。コンクリートで被膜した鉄骨梁を地中梁に用いて基礎にする。鉄筋が不要なため工期を半分近くに短縮できる。同社の高耐震鉄骨造集合住宅「シェルルシリーズ」の建設で採用し、年間３００棟の販売を見込む。

　新工法の名称は「鉄骨地中梁基礎工法」。あらかじめ寸法、形状などを施工条件に合わせて加工した鉄骨梁を用いて、現場でコンクリートを被膜して設置する。併せて、基礎工事の精度を高めるために地面に敷くコンクリート（捨てコン）の深さの基準を容易に出せる金物を独自に考案し、実用化した。
　職人が現場で鉄筋を組み立てる場合、基礎工事で約２５日要していたが、新工法では１４日程度に短縮。コストは従来工法の約１５％削減できる。加工済みの部材を使って職人の技量による品質のばらつきを抑えられる。部材は自社工場で生産し、一貫した品質管理や納期管理が可能。新工法は名古屋工業大学建築・デザイン工学科の市之瀬敏勝教授と共同開発した。

東建コーポレーション、鉄骨地中梁で基礎工事を行う新工法開発−鉄筋不要、工期半減:日刊工業新聞

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