LIXIL、既存壁の上から施工する耐震改修工法を開発 費用は従来のほぼ半額

 LIXIL(東京都千代田区)は既存壁を生かした耐震改修を可能とするリフォーム工法「アラテクト」を開発した。アラミド繊維を用いたシートで壁の耐力を上げる。
 新工法は橋脚の補強などに利用されるアラミド繊維に樹脂を含浸させ厚さ1mm以下のシート状に加工した専用部材を使用する。既存の室内壁の上から専用の座金・ビスで固定する。シートはカッターなどで簡単に切れる。1981年以降に建てられたせっこうボード直張りの建物が主なターゲット。
 大がかりな工事が不要で、住みながら簡単に工事ができる。通常の耐震改修工事の5~6割程度で実現できるという。
 柱が105mm角以上の壁に施工した場合の壁基準耐力は、大壁仕様の一般壁で5.3kN/mと構造用合板と同等。大壁仕様・入隅壁で4.9kN/m、真壁仕様は一般・入隅壁ともに4.8kN/m。一般財団法人日本建築防災協会(建防協)の技術評価を取得済み。設計・施工にはLIXILの行う技術講習の受講が必要。同社は4月から全国13会場で技術講習を展開する。

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