福岡空港、混雑解消と“ハブ化”へ布石 新ターミナル着工

 福岡空港(福岡市博多区)の新しい国内線ターミナルビルの起工式が21日、行われた。福岡空港は続いて、民営化と滑走路増設が予定されている。新ターミナル着工は、国内最悪ともいわれる混雑状態の解消と、西日本の「ハブ空港」への大きな布石となる。
 新ターミナルは、既存ターミナルの東側に建設する。完成予定は平成31年3月としている。
 現在3つに分かれている国内線ターミナルを1つのビルにまとめる。地上5階・地下2階で、延べ床面積は12・8万平方メートルとなる。
 駐機スポットは現在の21カ所から24カ所に増え、福岡市営地下鉄空港線の駅と、航空会社のカウンター(1階)や出発口(2階)に向かう直通エスカレーターも整備する。建設費は346億円で、清水建設、銭高組、西鉄建設の共同企業体(JV)が施工する。
 福岡空港の国内線ターミナルは、昭和44年に現在の第1ターミナルが開業した。増改築で対応してきたが、利便性がよいとは言えなかった。
 ターミナルを建設する第三セクター福岡空港ビルディング」の麻生渡社長は「アジアの玄関口として親しんでもらえるビルにしたい」と述べた。

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