建設現場を安全快適に 人手不足解消へ一手

 建設現場の快適さを高める改善が進んでいる。建設や繊維関連の企業が作業員の身長に合った足場や体調管理に役立つ作業着を開発し、提供を始めた。安全性の向上や負担軽減につなげ、深刻な人手不足の解消への一手としたい考えだ。

 大阪市に本社を置くエスアールジータカミヤは170センチが業界の常識だった天井の高さを190センチに改良した「次世代足場」のレンタルや販売を本格的に開始した。

 同社によると、日本人男性の平均身長は50年ほど前と比べて10センチ以上伸びたが、一般的な足場の天井高はほとんど変わっていない。現場では安全靴を履き、ヘルメットをかぶるため身長がかさ上げされ、作業員が腰をかがめる姿勢が常態化している。

 東レは、生体情報を取得できる繊維「hitoe(ヒトエ)」を使い、作業員の体調管理ができるサービスを8月に始めた。作業員がヒトエを使ったウエアを着ると、心拍数を含めたデータがスマートフォンなどに送られてくる。

 清水建設熱中症対策の一環で導入した、軽量で通気性を高めた新型ヘルメットと、小型電動ファンを内蔵させた「空調服
 清水建設熱中症対策の一環として、軽量で通気性を高めた新型ヘルメットや、ジャンパーの中に電池で動く小型電動ファンを内蔵させた「空調服」を今夏導入した。

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