予備自衛官採用の企業優遇=防衛省発注工事で

 防衛省は、地方防衛局が発注する工事に関し、予備自衛官を雇用した建設会社を優遇する落札方式を導入した。自衛隊を退職した予備自衛官は、災害など緊急時に自衛隊の応援要員となるが、定員割れが問題となっている。自衛隊OBの再就職を後押しすることで予備自衛官の充足率を高める狙いがある。

 対象になるのは、駐屯地や演習場などの予定価格6億円未満の建設工事で、具体的には体育館や事務庁舎の整備が想定される。駐屯地などの事情に精通した予備自衛官を配置することで、工事の品質向上が図れる利点がある。