躯体を工場生産、真壁の家づくりで工務店支援

 マスイデア(埼玉県八潮市)は、真壁・あらわしの家を短工期で実現する新工法をはじめとして、業務を効率化する各種サービスで地域工務店を支援する「桜彩-サクライロ-プロジェクト」を始める。
 製材業者、プレカット工場、金物・設備メーカー、流通、検査事業者、住宅履歴管理業者、システム会社らがコンソーシアムをつくることで、生産技術から流通、アフター管理までを幅広くサポート。工務店が技術や経営を学ぶ場も提供する。本格稼働は10月以降の予定という。
 支援システムの中心は、同社が進める木造軸組の新工法「ハイブリットユニット工法」。
 在来軸組と2x4パネルを融合した真壁・あらわしのユニットを工場生産し、躯体・建て方までを供給する。断熱材やサッシの施工などが工場で完了しているため、現場でのユニットの組み立ては1日で完了する。
 躯体は規格品だが、内部の造作や仕上げ、細部のデザインは工務店・設計者が自由に設定してオリジナル商品として販売することができる。
 さらに、許容応力度構造計算、外皮・一次エネルギー消費量計算、部材の明細・各部納まりを含む建築データ、検査データ、工程表、実行予算書、出来高管理、顧客管理、住宅履歴情報管理までをタブレットスマートフォンで一元管理できるクラウドシステムも提供。
 また、エスクロー(第三者預託)による決済を導入することで、従来の商流とは切り離して全国一律価格での資材の安定供給をめざす。
 5月と6月には、同システムを活用した建築中モデルハウスを工務店向けに公開。あわせて支援システムを解説するセミナーも開催する。県産桧を使った低炭素認定住宅で、益田建設(埼玉県八潮市)が本格稼働に先駆けて建築している。

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